種割れまじつええwwwwwwww

大学生。

自由に溢れ青春を謳歌するモラトリアムな妖精たち。
人生でこんなに輝く時期が一体他にあるだろうかと問いたくなるような、そんな響きのこもった身分。


お蔭様でそんな大学生にぼくもなりまして。

特にぼくの大学は4月1日から身体測定とか書類提出とか何かと忙しいんですよ。
まぁこれにつけこんで友達の1人2人作って馬券場とゲーセンに消えていった青春を取り戻したいなぁとか思ったりするわけです。

そんな初日。

まぁ最寄り駅に降り立つわけですよ。

でまぁ行ったこと一度も無いんで行き方わかんない。
でもそれっぽいやつについていけばなんとかなるだろうと踏んで、どうやらそれっぽい集団の後ろについていったら行き着いた先は養護学校。何が起こったのか一瞬ぼくもわかりませんでした。

そりゃ親父に昔から奇行が多かったっていわれたとか、中高6年間ちょっと流行に乗って基地外してみたとか思い当たる節ならいくらでもありますけど、さすがにこれはないだろ。

ということで気を取り直して地図を見てみると、なんだ駅出てから反対方向来ちゃってるじゃないですか。
まぁ幸い、行きの電車で乗客にガン見されるぐらいの駆け込み乗車した挙句反対方面の特急に拉致られたにもかかわらず時間はまだあったので、悠々駅まで戻ってくるわけです。
まぁ平日ですし年度初めですから会社員ばっかで、あまり大学生らしき人影も見当たらず、独り徒歩3分の校舎前まで歩いてくるわけですよ。

するとどうやら校舎前で挙動不審になってる人影が。
同級生ですよ同級生。またこれちょっと話しかけてみちゃおうかなぁとか思ったのもつかの間、これは同級生ではないと断定。
まさか大学生にもなって上下デニムだなんてそんな。そんなまさか。
ちょっと道に迷ってるというよりも路頭に迷ってるみたいだったので、交番もしくは駅の反対側に誘導して差し上げようかと思いましたが、これがまさかの同級生。

そんなわけでぼくが最初に発見した運命の同級生第一号は上下デニム。
これから仮面も考えてるけど、基本指針として4年間がんばろうと意気込んできて第一号が上下デニム。
ほんとに帰ろうか迷いましたけど、いやきっとこいつは特殊なんだ、と。俺の青春はきっとこの灰色のコンクリートボックスに詰まってるに違いない、と。

そしてついに第一歩を踏み入れ席に着く俺。
周りに話しかけてみようかとも思ったんですけど案外距離がある。
わざわざ前後の人を振り向かせたりするのもあれだし、隣のやつとは机一個分の距離があってなんか無駄な距離感で教室が静まり返ってるし。
とか思ってたらなんか教室に入ってきた自称事務員から色々指示され、話す間もなく手続きに入る。
まぁそのあと誰よりも早く健康診断が終わって10分ぐらいホールの前で孤独だったとか、なんか集合場所のホール前で俺が一番最初に来たのにあとからきた人がまるで俺をはめるかのように列作って20分ぐらい浮きまくってたとか色々あったんだけど、まぁいいとして。

ホールでPCの調整とかなんやら、色々面倒なことしたあと終わったやつから各自解散、みたいなノリになって、またもやいの一番に終わる俺。
まぁ他にもちょろちょろ終わって周りを伺ったり帰りだしてるやついるしいいかーとか思いながら帰る俺。

でまぁせっかくきたんだから『飯田橋に俺の爪痕を残したい』じゃないですか。
ということでパチンコいったんですよ。まぁ負けたけど
でそのあと萎えて吉祥寺のアニメイトいったんですよ。

そこまではよかった。あとは帰るだけって段階になってから事件は起こった。

メールしながら歩いてる俺に唐突に降りかかる魔の手。

なんと外人が俺に話しかけてくるではないか。

ちなみに外人は二人で、一人は絵に描いたようなブレア若返らせたようなこれといった特徴も無い白人(以下白人A)。さらにもう一人はナチスの格好で世界中を騒がせたシャブ中で名高いヘンリー似の白人(以下白人B)。

白人A「Hi!」

白人B「Nice to meet you!」(握手を求めてくる)

日本語でおk

俺「あ、あー・・・・ああ、どうも」

白人B「いい天気ですね!このあたりに住んでるんですか?(訛はあるもののわりと流暢)」

俺「あ、あー・・・・そうですね」

白人B「ぼくたち、学校を休学して、このあたりに留学してます。今から彼と遊びにいくんです。お名前は?」

俺「あ、あー・・・・○○です」

白人A「Oh!Cool!」

といった感じで以下他愛もない会話が15分ほど延々と続くわけですよ。
もう俺としては帰りたい。早く帰ってアニメイトで買った品々を一刻も早く堪能したい。
でも早まっちゃいけないのが彼らの体躯ですよ。なんか顔は平穏なように見えて体格だけはミルコ・クロコップだからね。俺と比べたら確実に二周りぐらいでかい。さすがに胸板とか肩幅はひけをとらないけど、それでも何やらかすかわかったもんじゃない。
まぁ傍から見れば不運にもミルコ*2に絡まれた永田先生ですよ。一人でもフルボッコなのに二人とか骨も残らない。
しかも逃げられないように俺を挟む陣形だからね。

でまぁ話もちょっと落ち着いたところで、そろそろ帰ろうかな、とか思ってると外人Aがポケットから紙を取り出して曰く、

外人A「ぼくは、ハイスクールのころまで、宗教なんて関係ない、と、思っていました。でも今、きちんと神の教えを聞いて、すごく心が平穏です。幸せです。今幸せでいっぱいです。」


はいきました宗教勧誘。

初日に誰もしゃべらない気まずい空気の中、当然誰からも声をかけられることのない哀れなぼくに神様が手を差し伸べたんでしょうね、慈悲ってやつですよ。マジで死ね。

外人B「ぼくも、ハイスクールのときに、宗教関係ない、思ってた。でも今すごく幸せ。君にも、日本のみなさんにも、この幸せをわけてあげたい。」

ここは勇気をもって「ちょっと手相見せてもらえませんか?」ってきりかかって「君地獄に落ちるよ」の一言ぐらい言い放ってやろうかとも思いましたが、永田先生の動画見た後じゃあそんな暴挙にも出れないわけで。

仕方なく適当に合わせさっさと帰ろうとおもったら、

外人B「友達になりましょう!」

あ、いや結構です。ともいえず、いわれるがままに電話番号を教えるぼく。



今度ボウリングいくらしいよ。

ぼくたちの ぼうけんは まだまだ つづく!